登山においてもモバイルバッテリーは必需品となっています。ただ、モバイルバッテリーは種類が多く、どのモデルを選んだらいいかわからないですよね。
そんなモバイルバッテリーの中から、登山におすすめをできるモデルを厳選!薄型・小型で軽量コンパクトなものから、おしゃれでかわいいデザイン、コンセント付き・大容量まで各種をご紹介します。
サイズ・重量・充電回数などの選び方のポイントと、注意点も紹介していきます。自分のおすすめは「日帰りにはAnker PowerCore III 5000、1泊には、10,000mAhの薄型タイプ」です。
モバイルバッテリーは、災害時の備えとしても欠かせません。この記事を読むことで、登山に適したモバイルバッテリーの選び方を学ぶ事ができます。
そこで今回は「モバイルバッテリー」について解説していきます。
登山におけるモバイルバッテリーの必要性
今やスマホやタブレットなど電子機器が広く普及し、日常においてもバッテリー問題は常につきまといます。登山においても、一緒です。モバイルバッテリーを持っていないと電子機器を充電する事できません。特に、最近は登山地図GPSアプリを利用して登山をされている方も少なくないと思いますが、スマホの充電が切れてしまうと使えなくなります。そうなることで、遭難するリスクが高まってしまいます。また、緊急時に外部との連絡手段がなくなることも大きなリスクです。それを回避するために、モバイルバッテリーを携帯するようにしましょう。スマホの充電だけでなく、充電式のヘッドランプなどにも活用できます。登山に適した選び方をご紹介していきます。
モバイルバッテリーの選び方 3選
モバイルバッテリーと言っても、千差万別です。安価ですが、全く機能を果たさないもの粗悪なものから、キャンプで使うような大容量ですが非常に重いモデルも存在します。そこで、登山に適したモバイルバッテリーを選ぶポイントの5つをご紹介していきます。
①容量(充電回数)
モバイルバッテリの容量はmAh(ミリアンペアアワー)で表記されています。数字が大きいほど容量が大きくなります。
スマホのバッテリーも同じ単位を使っていますので、比較する事で何回充電できるか計算する事ができます。スマホによってバッテリー容量が違いますので、自分のスマホ何回充電できるか確認しましょう。
ここで注意しなくてはいけないことは、モバイルバッテリーに表記されているバッテリー容量が全て使えるわけではありません。なぜなら、モバイルバッテリーからスマホに充電する際に電圧変換が行われてロスが発生するからです。製品によってロス割合は違いますが、3〜4割のロスがあると言われています。モバイルバッテリーで自分のスマートフォンを何回充電できるか求めるときには、表示された容量に0.6か0.7を掛けた数値を使いましょう。例えば5,000mAhのモバイルバッテリーは実際には、3,000〜3,500mAhとなり、iPhone SE(第3世代)は2,018mAhですので、フル充電できるのは1回だけとなります。
【バッテリー容量とスマホ充電回数 比較表】
3,000mAh | 5,000mAh | 10,000mAh | |
iPhone13. (3227mAh) | 0.6回 | 1回 | 2.2回 |
iPhone13 mini (2406mAh) | 0.8回 | 1.4回 | 2.9回 |
google Pixel 6 (4614mAh) | 0.4回 | 0.7回 | 1.5回 |
XPERIA 5Ⅳ (5000mAh) | 0.4回 | 0.7回 | 1.4回 |
②サイズ(薄さ・大きさ)と重量
登山では、少しでも荷物の重量を下げることで負担を軽くしたいところです。サイズもできるだけコンパクトで薄型のものがおすすめです。ただし、バッテリー容量が増えると、重量やサイズがでかくなってしまいます。
バッテリー容量と重量のバランスを踏まえて、自分としてのモバイルバッテリー容量は、日帰り用はスマホを1回フル充電、山で1泊する場合は、スマホを2回フル充電をできるものにしています。
以下が、ankerのバッテリー比較になりますが、重量もサイズも大きくなっています。自分の山行にあったバッテリー容量のものを選ぶようにしましょう。
| PowerCore III 5000 | PowerCore III 10000 | PowerCore III 20000 |
容量 | 5,000mAh | 10,000mAh | 20,000mAh |
サイズ | 約103✖️63✖️14mm | 約153✖️72✖️16mm | 約158✖️74✖️19mm |
重量 | 約113g | 約240g | 約343g |
③安全性
最近、リチウムイオンバッテリーから出火して火災する事故があります。どんなに高性能なモバイルバッテリーでも安全に使えなくては意味がありません。
安全性を確認する手段が「PSEマーク」です。PSEマークがあれば、電気用品安全法が定める基準適合検査をクリアしていることになるので、安心して使用することができます。菱形のマークは、電源タップやACアダプター等の「特定電気用品」に指定される製品群 (116品目) で必要となるマークです。丸のマークは、メーカーが電気用品安全法で規定された検査を自主的に実施し、その基準に合格している場合に表示されるものです。
2019年2月現在、PSEマークの付いていないモバイルバッテリーは、製造・輸入および販売を一切行うことができなくなっていますが、安全な良い製品を購入するために、必ずPSEマーク付きであるかを確認して購入するようにしましょう。
モバイルバッテリー使用時の注意点 3選
①飛行機への持ち込み制限
普段も持ち歩いているモバイルバッテリーですが、実は飛行機への持ち込みについて明確な規定があります。飛行機を利用する際は、気をつけましょう。
預け入れ禁止
モバイルバッテリーに使用されている充電池の大半はリチウムイオン電池です。衝撃や温度といった強い外的要因が加わったときに発火や爆発する可能性があります。
過去にモバイルバッテリーが機内で発火した航空事故も発生していますので、モバイルバッテリーの預け入れは禁止となっています。
持ち込み制限 (大半はOKです)
機内持ち込み制限もあり、各航空会社によって規定が違う場合もあるため、事前に確認する必要があります。
国内線のモバイルバッテリーの機内持ち込み容量の制限を確認していきましょう。国内線の飛行機にモバイルバッテリーを持ち込みする際の容量制限は、モバイルバッテリーの容量が160Wh未満(=43,243mAh未満)であれば、機内持ち込みできます。
ただし、100〜160Wh(=27,027〜43,243mAh)の場合は「2個」までと、持ち込み個数に制限がありますので、注意が必要です。
②充電トラブル
モバイルバッテリーでスマホを充電しようとした際に充電できないことがあります。いざ、山でスマホを充電できないと、GPSアプリも使えなくなりますし、外部との連絡手段がなくなってしまい、山でトラブルに遭った際に命に関わる状況に陥ってしまう可能性があります。
山に行く際には、必ず事前に充電できるかを確認しましょう。充電できない際は充電ケーブルの破損が考えられるので、ケーブルを変えて繋いでみてください。
それでも充電ができない場合は、モバイルバッテリーの故障の可能性があります。モバイルバッテリーには寿命もありますので、できればスペアを持っていると安心です。
③モバイルバッテリーの寿命
モバイルバッテリーの寿命は使用頻度によって変わってきます。モバイルバッテリーは充電を繰り返すごとに劣化して行くため、使用回数の寿命は一般的に300回~500回と言われています。毎日使う人なら大体1年〜1年半です。2日に1度程度の人なら2年程度が目安となります。山に持って行く際に、あまりにも古いものには注意が必要です。
日帰りにおすすめモバイルバッテリー 3選
Anker PowerCore III 5000 (5000mAh )
【 USB-Cポート搭載/PSE認証済 】
Ankerは、世界No.1のモバイル充電ブランドです。Ankerの中でもPowerCoreⅢ 5000は小型軽量デザインながら5000mAhの容量があります。重量は、なんと113gと卵2つほどの重さになっています。また、手のひらサイズになっており、持ち運びに最適です。最近主流になっている、USB-Cポートが採用され、USB-Aポートとの同時充電が可能になっています。もちろん、PSE認証を取得しており安全にお使いいただけます。
サイズ | 約 103 × 63 × 14 mm |
製品重量 | 約 113 g |
容量 | 5000mAh |