荷物を持ち運ぶために必要なアイテムがバックパックです。別名ではリュックやザックと呼ばれる装備です。ただ、バックパックにもいろんな大きさやいろんな形のものがあり、何を基準に選んで良いかわからないですよね。
日帰り登山向けのバックパックのおすすめは、20リッター〜30リッターでウエストベルトのあるものです。
1年間で30日以上登山をしている経験から日帰り用バックパックの選ぶポイントやフィッティング方法について解説していきます。
この記事を読む事で、基本的なバックパックの選び方を学ぶことができ、今後も自分一人でも選べるようになります。
そこで今回は、「日帰り登山向けバックパック」について詳しく説明していきます。

登山三種の神器【登山用バックパック】
バックパックは山での必需品!
バックパックは、雨具・登山靴とともに登山三種の神器といわれるアイテムです。バックパックは自分の荷物を快適に運ぶため、登山する際に重要なアイテムです。バックパックが自分に合っているか、合っていないかで大きく疲労度がかわったり、登山の快適性が変わるため、しっかりと選ぶ必要があります。

バックパックには様々な呼び方があります。
【バックパック】、【ザック】、【リュック】と呼び方は様々です。登山だと【ザック】や【バックパック】で呼ばれることが多いです。このブログではバックパックに統一して説明していきます。
登山用バックパックを選ぶ理由
タウン用のリュックでも良いのでは?と思ったりしますよね。登山用バックパックは荷物を長時間背負って歩き続けても、できるだけ負担が体に掛からないように設計されています。また、歩きながらでも荷物を取り出しやすかったり、山の道具を安全に収納しやすいように工夫されています。登山で安全に荷物を運搬するために、登山用バックパックを選びましょう。

バックパックのサイズ選び 2つのポイント
バックパックのサイズ選びには、大まかに2つの基準があります。1つ目のポイントは、リュックの大きさ(容量)で2つ目のポイントが背面長です。背面長は聞きなれない言葉だと思いますが、背負う部分の大きさを表しており、非常重要なポイントとなります。しっかりと確認して、納得のいくバックパックが選べられるようにしましょう。それぞれのポイントについて解説していきます。
①リュックの大きさ(容量:ℓ)
1つ目のサイズ選びのポイントは、中に入る容量です。単位はリットル(ℓ)で表現されます。
バックパックに必要な容量は、登山スタイルや登山日数などで変わります。例えば、日帰りの登山とテント泊では必要な容量は違います。
テント泊だと、テント・寝袋・着替えなど多くの荷物を必要とします。それぞれの登山スタイルで分けることで快適な登山ができます。
容量の基準の目安は下記になります。悩んだ際は、ワンサイズ大きいものを買うことをおすすめします。
ただし、大きすぎるものは注意が必要です。日帰りの登山で50ℓで行くと大きすぎて、バックパック自体が重すぎて快適な登山ができない場合があります。
日帰りの登山用では、大きすぎないバックパックを選んでください。自分は初めてのバックパックでは35ℓを買いましたが、日帰りには少しデカすぎました。下記が容量目安になります。
バックパックの容量目安
- 日帰り (20ℓ~30ℓ)
- 山小屋泊 (30ℓ~40ℓ)
- テント泊 (50ℓ以上)

日帰りようには大きかったです。
② 背面長(背負う部分の大きさ)
2つ目のポイントがバックパックの背負う部分を表す、背面長です。はいめんちょうと読みます。単位はcmです。
バックパックは腰ベルトを体に固定する事で、肩への負荷を体全体に分散しています。肩ベルトから腰ベルトまでの長さが背面長になります。
背面長があっていないと腰ベルトが役割を果たせません。例えば、背面長が背中よりも短いと腰ベルトが浮いてきて、おなかのところにきてしまい、腰で重量を背負うことができず、肩が痛くなることがあります。
また、長すぎても肩ベルトが浮くことで体にフィットしないため、必要以上に重く感じてしまいます。自分に合うバックパックを選ぶために、購入時は必ず測定してください。
購入したいバックパックの背面長が自分に合うかを確認して購入しましょう。メーカーにより背面長のサイズ表記が違うので、必ず確認するようにしましょう。(例:Mサイズ グレゴリー46~51㎝ ミレー48cm)
背面長の測定方法
背面長の測定方法は下記になります。ご家族や友人に測定してもらいましょう。難しい場合は、登山ショップでも測定してくれますので、店員さんにお願いしましょう。

このパートでは、バックパックのフィッティングの仕方を紹介させて頂きます。
この手順をマスターする事で、しっかりと自分の体にフィットするバックパックを見極められるようになります。是非とも一度やってみてください。
手順は下記の通りです。
- すべてのストラップをあらかじめ緩めまて、バックパックを背負う。
- 腰を包み込むように、腰ベルトを締めます。
- 肩ベルトの紐を引く
- 肩の上の紐を引く
- 胸ベルトを締める
①すべてのストラップをあらかじめ緩めて、バックパックを背負う

しっかりと背負うためには、すべてのストラップを緩めてからバックパックを背負いましょう。
緩めないで背負うとしっかりとフィットしない事がありますので、めんどくさがらないで実施してください。とても重要な手順になります。
②腰を包み込むように、腰ベルトを締めます。
腰骨を覆うように腰ベルトを締めます。腹部を圧迫しないように気をつけてください。腰ベルトを締めることで、肩と腰に重さが分散することで荷物が軽く感じます。
③肩ベルトの紐を引く

次に肩ベルトを引いていきます。この時に、腰ベルトが上がらない程度に引くのがポイントです。引きすぎると、腰ベルトが上の方に浮いてきてしまうので、注意が必要です。
④肩の上の紐を引く

肩の上の紐(ショルダースタビライザー)を引いていきましょう。引くことで、バックパックが背中側に引き寄せられる事でフィットしていきます。
簡易のバックパックにはついていないことがあります。ない場合は、この手順はカットしてください。
⑤胸ベルトを締める

最後に胸ベルトの位置を決めて締めます。
胸ベルトは鎖骨から指3本下の位置が目安です。バックパックを左右に揺れにくくするためのものですので、ここは少し緩めの状態で問題ありません。
きつすぎると窮屈に感じたり、呼吸がしにくく感じたりします。締めすぎに注意して下さい。
以上でフィッティング完了です。
バックパックのメーカーによりフィット感が違ったり、人により好みがありますので、この手順に従って店舗でフィッティングする事をおすすめします。いろんなバックパックを背負うとメーカーの違いや自分の好みがわかり、楽しいですよ。
フィッティングする際は、可能であればショップの店員さんに重りを借りることをおすすめします。重さがあるのと無いのでは、背負い心地が変わります。
登山する際に持っていく荷物と同じ重量を入れて背負わせてもらいましょう。日帰り登山ならお試しの重量は、5キロ〜7キロぐらいを目安にすると良いと思います。
日帰り登山におすすめのバックパック 5選
ミレー ウビック30
一つ目のおすすめのバックパックはミレーのウビック30です。ミレーのバックパックは、作りがしっかりとしています。
ウビック30はその名の通り、容量は30リットルです。30リットルあるので、日帰り登山に必要なアイテムは全て持ち運ぶことができます。
オールシーズン・マルチアクティビティ対応のバックパックです。雪の季節から夏山まで、年間を通してさまざまな登山スタイルに対応できる機能性を備えています。シュラフマットやスノーシューなどの様々なアイテムを取り付けられるようになっています。
背面パネルは通気性のあるデザインになっており、暑い日の登山でも不快感を感じにくくなっています。レインカバーが付属したモデルとなっています。


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ドイター フューチュラ 26
登山用リュックで大人気ブランドの一つ「deuter(ドイター)」です。ドイターはバックパックの背面のメッシュが特徴のブランドです。
ドイター独自のエアコンフォートセンシングと呼ばれる構造を採用しており、アーチ状フレームにメッシュパネルを張ることで、バックパックから背中を浮かせることで、抜群の通気性を確保しています。
フューチュラ26は、その名の通り容量は26リットルです。一気室構造ですが、フロントアクセスジッパーにより、荷物の取り出しも簡単です。
日帰り登山には絶妙な容量の26Lに設計している点も魅力です。中級者になっても、長く使えるバックパックです。

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