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- 登山で雷に会いたくない
- 登山中の雷が怖いと思っている
- 雷の特性を知りたい
最近でも、登山中に雷被害にあったニュースをやっていたし、雷が怖くて登山が楽しめないよ…。
こんにちは、むらです。事前準備をすることで、雷にあわなくなるよ。
280以上の山を登った経験から、登山での雷に関する知識を紹介します。
今回紹介するのは、登山に対する雷についての基礎知識です。
近年も登山中に雷に合ったニュースが絶えません。ただ、雷に対してどのような行動をとれば、安全に登山できるかわからないですよね。
対策は雷に合わないようにすることです。
登山中に「こんなはずではなかった!・どうすればいいんだ!」とならないために、この記事を読んで、雷について対しての対処法をイメージしてみてください。
登山での落雷の危険性
毎年、雷での死者が出ているのが現状です。
登山で雷に遭遇した場合は、さらに危険性が増えます。
山の中では、安全に避難できる場所がありません。
自分も登山を初めてすぐの頃に、山の中で雷鳴を聞いたことがあります。
山では逃げ場がないので恐怖を感じました。
過去に落雷事故も起きていますので、紹介させていただきます。
登山での落雷事故
登山での雷事故で代表的なのが、西穂高岳(にしほだかだけ)落雷遭難事故です。
この登山での参加人数は教員5人を含む、55人の集団登山です。
西穂高岳山頂にいるうちに天候が悪化し、下山中に雷の直撃を受けました。
生徒11名が死亡、生徒・教員を含めた11名が重軽傷を負ってしまった、痛ましい事故になります。
この事故で登山においては、雷の発生が予測される場合は、中止判断をする覚悟が必要だと教えてくれています。
羽根田さんの著書【山岳遭難の傷痕】に西穂高岳(にしほだかだけ)落雷遭難事故が解説されています。
多くを学べますので、購入を検討してみてください。
雷のウソ・ホント 5選
雷にまつわる噂話しは、誰もが聞いたことがあると思います。
嘘か本当かわからないですよね。
そんな噂について、実際はどうなのかを紹介させていただきます。
車に逃げ込めば安全?
「車に逃げ込めば安全」はホントです。
車に雷が落ちた場合には、ボディー外側の金属部に電流が伝わります。そして、タイヤを通じて地面に電流を逃げます。
この際、車の中には電流が流れないので、車内にいる人は影響を受けないです。周囲で雷が発生している場合は、車の中に避難しましょう。
ただし、オープンカーで屋根が布製の場合は、落雷で車内にいる人がダメージを受ける可能性あります。車以外の安全な場所に避難しましょう。
雷が鳴っているときは木で雨宿りしてはいけない?
雷が鳴っているときは木で雨宿りしてはいけないはホントです。
木など高いものは避雷針となって、落雷を引き寄せてしまいます。
また、木は電流が通りにくいため、そばに人がいたら電気を通しやすい人に雷が流れてしまいます。
グループ登山で雷にあった際は、近い人に雷が伝わってしまいます。
雷鳴が聞こえたら固まって避難しないで、おのおの距離を取って避難をしましょう。
金属を身につけると落雷に会いやすい?
金属製品を身につけていると落雷に遭いやすいはウソです。
現代では身に着けた金属製品に、人体を流れる電流値を減らす効果(ジッパー効果)があることが実験で実証されています。
その反対で、ゴム製品を身につけていれば安心というのも誤解です。
雷ほどの高電圧に対しては、ゴム製品程度では絶縁効果はありません。
傘をさすのは危険?
雷雨の際、傘をさすのは危険はホントです。
傘をさすことで自分が避雷針代わりになってしまい、雷を呼び寄せてしまいます。
これは、ストック・ピッケルなどの尖ったものも同様です。
ザックにさしていたら外して手にもって、尖った部分を自分の頭より上にしないようしましょう。
光と音に時間があれば、雷は遠いので大丈夫?
光と音に時間差があれば、大丈夫はウソです。
雷の光と音に時間差があったとしても、安全ではありません。
雷が光ってから音が聞こえた時間差から距離を測る事ができます。
雷鳴が聞こえる範囲は、10km~15kmです。
いくつかの雷雲が連なっていると幅20km、長さ100kmになることがあります。
上空の雲から見れば、雷が落ちた場所も自分がいる場所も大差ありません。
雷鳴が聞こえたら、安全な場所に避難しましょう。
登山で雷に合わないための3つのポイント
雷対処の一番の対策は、雷に合わない事です。
事前に準備する事で雷に合うリスクを下げる事ができます。
夏山など雷が発生しやすい時期はもちろん、その他の季節でも適切な情報収集をして登山に備えましょう。
雷に合わないための3つのポイントを紹介させていただきます。
夏山は注意が必要
落雷が発生しやすい季節は夏です。
夏は強い日差しで地表が温められることで、上空との気温差が大きくなり、午後になると積乱雲が発生しやすくなります。
夏に登山されたことがある方は、「夏山の午後は雲が多くなりガスりやすい」を体験された事があるかと思います。
自分も夏に山に登ると山肌から雲ができているのを目の当たりにしたことがあります。
夏山を登られる方は、雷予報や雷注意報を確認して登山計画を立てましょう。
夏の登山は「早出・早着」を心がけ、午後には下山できるようにしましょう。
雷に関する予報を活用しよう
登山では、登る前の情報収集が重要です。
雷予報を活用する事で、事前に雷リスクがどの程度なのかを確認する事ができます。
自分は天気予報の雷注意報やWindyの発雷確率を確認して、登山計画を立てています。
天気予報について詳しく解説した記事のリンクを貼りました。気になる方は参考にしてみてください。
行動中も雲を確認しよう
行動中も雲が発達していないか、暗い雲ができていないかを確認しましょう。
普段から雲を見ながら歩くことで、天候の変化に敏感になれます。
実際に天候が悪くなりそうと感じて早めに下山して雨に振られなかったことがあります。
雲以外にも、急に冷たい風や生暖かい風が吹いたり、急に湿気た空気が流れてきたら、天候が悪化する合図です。
このような兆候があった場合は注意が必要。
スマホの電波が入るのであれば、雨雲レーダーを確認することをおすすめします。
雲の動きを確認できますので、どうするのか適切に判断することができます。
落雷に合ってしまったときの対処法
どんなに情報収集をして準備をしても、落雷に出会ってしまう事があります。
その際の対処法を紹介していきます。
対処法を知ることで、雷からのリスクを大幅に減らすことができます。
山小屋へ避難する
落雷の音がしたら、山小屋に避難しましょう。
雷の安全地帯と呼ばれる、車・建物などは、山の中では山小屋だけです。
山小屋に避難したら、壁や柱から1メートル以上離れて待機しましょう。
壁から近いと電気が流れてきてしまうので、気を付けましょう。山の中にある東屋は避雷針となるため、危険です。
落雷した場合は、中にいる人に電気が流れてしまいます。東屋からは離れましょう。
姿勢を低くする
安全な避難場所が無いときは【雷しゃがみ】と呼ばれる姿勢をとりましょう。
【雷しゃがみ】のやり方は、できるだけ姿勢を低くし両手で耳をふさぎます。
耳を塞ぐことで、雷鳴での鼓膜がやぶれるのを防ぎます。
そして、足の両かかとを合わせて、つま先でかかとを合わせて立ちます。かかとを合わせるのがポイント。
万が一、雷に打たれたときに片足からもう一方の足を伝って、地面へと電気を流す事で上半身まで電気を流れないようにするためです。
つま先立ちをする事で地面との接点を減らして、可能な限り電気の侵入を最小限にすることができます。
木から離れる
木は避雷針となってしまい、雷を引き寄せてしまいます。
木は電気を通しにくいです。木の近くで雨宿りをしていると、電気の通りやすい人間に電気が流れてしまいます。
雷が発生しているときは木から離れましょう
森林を歩いている場合は、どうしても木から離れられないと思います。
そういう時は、周囲で一番高い木からは離れるようにしましょう。
山頂、尾根、岩場から離れる
雷が発生している場合は、山頂・尾根・岩場は最も危険なエリアです。
山頂や尾根・岩場は開けているところが多く、ほかの場所よりも高い場所に位置します。
登山者が立っていると避雷針となり、雷を引き寄せます。落雷事故の多くが山頂や尾根で起きていますので、離れましょう。
離れられない場合は、まわりよりも少し低くなった場所に身を寄せましょう。
雷しゃがみをして、雷が通り過ぎるのを待ちましょう。
尖ったものをしまう
尖ったものも避雷針となり雷を引き寄せてしまいます。
自分のザックにストックやピッケルを取り付けていたら注意が必要です。
尖った部分を自分の頭より上にしないように手に持ちましょう。
雨が降っていても傘は差さないようにしましょう。避雷針となり雷を引き寄せるので危険です。
一か所に集まらない
グループで登山をしている場合は、一か所に集まって避難する事は避けましょう。
グループ登山だと近くでワイワイしながら登山すると思いますが、雷の時は厳禁です。
仮に誰かひとりが落雷を受けてしまった場合に、近くにいる人にも電気が流れて被災してしまいパーティーが全滅してしまいます。
そうなってしまうと助けを呼んだり、応急処置をできる人がいなくなってしまいます。
3メートル以上の間隔を開けながら避難していきましょう。
おすすめの雷対策アイテム
ラジオ
雷雲が近付いてくるとラジオに「ザザッー」や「バチバチ」などの、雑音が入ってくることがあります。
雑音が入ってい来たら、安全な場所への避難する準備をしましょう。
ラジオはクマよけや天気予報にも使用できますので、1つは持っていて損はないです。
おすすめモデルを紹介しますので、購入を検討してみてください。
ソニー SRF-T355
「SRF-T355]はワイドFM対応で、AM電波が届きにくい山間部でもクリアな音質でAM放送を聴くことができます。
薄さ約17mm・重さ約88g(乾電池含む)となっており、登山にピッタリのコンパクトボディになっています。
登山する都道府県を選べば、本体上部のボタンから地域の放送局を選べます。
登山でポケットに入れたままでも選局できるでオススメです。
購入をして、好きなラジオを聞いて登山してみませんか?
東芝 TY-SCR5-K
「TY-SCR5-K」はUSB充電、乾電池でもどちらでも使えるのが特徴です。
このモデルは、USB Type-Cで充電が可能。登山アイテムも充電タイプが増えています。
バッテリーを共用できるため、登山の荷物の軽量化にも貢献してくれます。
電池残量も確認する事ができますので、登山でも使いやすい親切設計です。
薄さ14mm 重さ55g(乾電池含まず)とコンパクト設計になっているので、登山でも負担になりません。
コストパフォーマンスに優れたラジオを買って、登山に出かけてみませんか?
携帯型雷警報機
雷鳴が聞こえる前に雷雲の接近を知らせてくれるのが、雷警報機です。
雷の接近を雷鳴よりもはやく探知することで、すぐに避難できます。
雷鳴は10km程度しか届きませんが、雷雲はいくつかが連なっていると幅20km、長さ100kmになることも。
じつは、雷鳴が聞こえる前から雷の射程圏内に入ってしまっている事があります。
雷からの避難は、雷鳴が聞こえる前にする事が重要です。
雲を確認して雷をある程度予想する事はできますが、雷鳴が聞こえる前に確実に知ることはできません。
未然に教えてくれるのが雷警報機ですので、登山だけではなく、キャンプや野外コンサート・子供の習い事(サッカー・野球など)・農作業などでも活用できます。
警報雷機 ストライクアラート
75gと小型の携帯型雷警報器ですので、登山でも負担なくもっていくことができます。
60km以内の落雷をとらえる事ができ、雷鳴が聞こえる前に雷の接近がわかります。
落雷の発生・距離をLEDランプとアラーム音でお知らせしてくれますので、登山中でも確実に気づくことができます。
落雷発生後、最新の2分間に落ちた、最も近い落雷までの距離を踏まえて、常に危険度を知らせます。
ストライクアラートを持って、安全に登山を楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ
登山中の雷は、過去に大きな事故もあり、非常に危険です。
雷対策においては、雷に合わないようにすることが最大の対策です。
どんなに気をつけても、雷に遭遇してしまうことがあります。
雷雲に出会ってしまったときの対処法を実践する事で、少しでも落雷のリスクを減らして行動していくことをオススメします。
リスクを下げるために、雷対策アイテムの購入を検討してみてください。
ぜひ山での非日常を味わっていただければと思います。あなたの安全登山を応援します!
・山小屋へ避難する
・姿勢を低くする
・木から離れる
・山頂、尾根、岩場から離れる
・尖ったもの(トレッキングポール)をしまう
・一ヶ所に集まらない
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