登山ノウハウ

登山向け 寝袋の選び方とおすすめ3選

登山向け寝袋とは

登山は、大自然に触れて気分をリフレッシュするのに最高です。そんな登山をしながら山でテントで泊まるには寝袋が必須です。寝袋はシュラフとも呼ばれており、快適な睡眠を撮るためには欠かせません。ただ、どのような寝袋を選んだら良いか、わからないですよね。

登山向けの寝袋を使う事で、快適な睡眠を得ることができます。寝袋選びを間違えると命に関わる事がありますので、寝袋選びをしっかりと理解する事が重要です。
初めて寝袋のおすすめは「3シーズン用のダウンの寝袋」です。

この記事を読むことで登山に適した寝袋の選ぶポイントを学ぶことができます。

そこで今回は「登山向け 寝袋」について詳しく説明していきます。

登山向け寝袋を選ぶ3つのポイント

登山のテント泊ができるテント場は平地でのキャンプに比べて、気象条件が過酷になります。特に温度が低くなりますので、対応できる寝袋を持っていかなくては、低体温症になり命が危険にさらされてしまう事があります。
過酷な気象条件に対応するためには、素材選びも重要です。
また、寝袋はザックに入れて自分の力で運ばなくてはいけない為、収納サイズと重さ選びも重要です。寝袋を選ぶ際は下記の3つのポイントを確認しましょう。

形状を選ぶ

寝袋には、ミノムシのような形のマミー型と、封筒のような形のレクタングラー型があります。登山に適したものは効率よく保温する事ができるマミー型になります。ただ、メリットデメリットがありますので、自分にとって使いやすい方を選びましょう。

マミー型

マミー型は人の体の形に合わせて作られているので体を包み込むことで隙間が少なく、効率よく保温できるのがメリットです。寒い時期には顔以外をすっぽりと包み込むことができるので、暖かく過ごすことが可能です。また、過剰にスペースを必要としないので、狭いテント内でも使いやすいことが魅力です。

デメリットとしては、体にフィットしているので、寝返りが打ちづらいことです。寝返りしづらい対応としては、伸びる素材を使用している寝袋や3D構造になっているものを選ぶことで軽減する事が可能です。

マミー型の寝袋紹介
出典:楽天市場 ナンガのマミー型
レクタングラー型

レクタングラー型は封筒のような形をした寝袋です。普段の睡眠姿勢を保ちやすく、寝返りも打ちやすいことがメリットです。また、ファスナーを開くことでブランケットとして利用することもできます。

デメリットとしては、封筒型で四角いので余分なスペースを使用してしまいます。また、使用可能温度が高いモデルが多いことです。気温の高い夏などには使用できますので、使い方次第では、快適に使用する事ができます。

レクタングラー型の寝袋紹介
出典:楽天市場 レクタングラー型

対応温度

まず、いちばん重要なのが対応温度です。登山計画を立てているテント場の最低気温は何度くらいになるのかをインターネットなどでリサーチしましょう。また、テント泊は夏だけしかしないのか?春や秋もやっていきたいのかを決めて、想定される気温に対応した寝袋を選ぶようにしましょう。

寝袋には「使用可能限界温度(リミット)」・「快適使用温度(コンフォート)」の2つを記載していることが多いですので、この二つの違いについて説明していきます。

「使用可能限界温度(リミット)」とは、寒さに強い方が寝袋の中で丸まった状態で寒さを感じずに眠れる温度と言われています。寒がりの方は着込むなどして温度調整をすることが求められます。慣れていない方にはおすすめはできません。

一方、「快適使用温度(コンフォート)」とは、この温度域のレベルまでの使用であれば暖かく快適に寝ることができます。寒がりの方や初心者の方はこの温度を目安に選ぶことをおすすめします。

予想される気温が快適使用温度(コンフォート)内の寝袋を選ぶようにしましょう。

素材の種類

登山向けの寝袋には、化繊(化学繊維)とダウンの2つの素材が使われています。それぞれの素材のメリットとデメリットがありますので、素材の違いを説明していきます。

化繊(化学繊維)

化繊のメリットは、水に濡れても保温性が落ちづらいことです。またダウンに比べて価格が安いことです。

化繊のデメリットは、ダウンに比べてかさばり・重いことです。ダウンに比べて化繊は素材的に保温性が低いため、たくさん封入しないといけないため重くなっています。また、店頭などで確認してみて頂ければわかりますが、見た目ですぐにわかるくらい大きいです。

ダウン

ダウンのメリットは、軽量でコンパクトで保温性があることです。

ダウンのデメリットは、価格が高いことです。また、水濡れすると極端に保温性が落ちることです。季節にもよりますが、テント内では結露する事があります。ダウンの寝袋を使用する場合は、防水性のある寝袋カバーを使用することで対応ができます。

おすすめメーカーとおすすめ寝袋 3選

メーカー:NANGA

ナンガ(NANGA)は滋賀県米原市を本拠地とする、1941年創業の日本を代表するダウン製品メーカーになります。シュラフ(寝袋)を中心に販売しており、その性能や品質の高さは多くの登山者が知るメーカーです。なんと言っても、ナンガのダウンシュラフは永久保証となっています。また、ダウンを最大で200g増量する事ができるのも特徴です。

ナンガ 360 オリジナルシュラフ レギュラー3シーズン用

このモデルは、フィルパワーは低いものの、価格が安くバランスの良い3シーズンモデルとなっています。ただ、快適温度が0度なので、秋の高山や晩秋では少し寒い可能性があるのでこの後紹介する関連商品を組み合わせることで使用することも可能になります。

SPEC
・表生地:20dnナイロンリップ
・フィルパワー:650FP
・ダウン量:360g
・総重量:約700g
・快適使用温度/使用可能温度:0℃~/-5℃

商品紹介

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ナンガ オーロラライト 600DX レギュラー

NANGAが独自に開発した防水透湿素材AURORALIGHTを採用したスリーピングバッグシリーズです。快適使用温度が−4度となっているため、秋の高山でも対応でき、低山での使用であれば4シーズン使用することが可能です。秋もテント泊をしたい方におすすめのモデルとなります。

SPEC
・表生地:15dnオーロラテックス
・フィルパワー:760FP
・ダウン量:600g
・総重量:約1100g
・快適使用温度/使用可能温度:−4℃~/-11℃

商品紹介

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メーカー:イスカ

大阪に拠点を置く寝袋(シュラフ)の老舗メーカーがISUKA(イスカ)です。根強いファンに愛されるブランドです。「すべての人に快眠をお届けする」を使命に、寝袋のプロフェッショナルとして最高品質のものづくりをしています。ISUKAの対応温度表記には注意が必要です。最低使用温度表記になっています。これは使用可能限界温度(リミット)と考えてください。快適温度にするにはISUKAの表記温度から5度から10度プラスした温度で検討して下さい。

イスカ エアドライト480レギュラー 

このモデルは、2000mクラスの秋山でのテント泊に最適です。
撥水ダウンを480g封入、首から胸にかけて縦に配置したセパレートボックスにより保温性を高めています。寝袋の内側と外側の生地を異なったサイズで裁断して縫製をすることで快眠を追及した3D構造になっています。

SPEC
・表生地:ナイロン
・フィルパワー:750FP
・ダウン量:480g
・総重量:約870g
・最低使用温度:-6℃

商品紹介

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イスカ エアドライト480レギュラー 1476-33 寝袋 シュラフ

価格:44,550円
(2022/10/6 21:11時点)
感想(0件)

関連おすすめアイテム

シュラフカバー

シュラフカバーを使用する目的は、ダウンの濡れを防ぎ、シュラフの保温効果を高めて、汚れや破損を防止することにあります。特にテント内が結露しやすい季節には持っていかないと寝袋がSPEC通りの性能を発揮できなくて寒い思いをしますので、必ず携行することをおすすめします。

ナンガ 「シュラフカバー」

スリーピングバッグに被せる防水性、透湿性に優れたカバーになります。

生地は、耐水圧/15,000mm、透湿10,000g/M2 C6撥水の2.5レイヤーを使用しており、 結露などによる水に強く、寝袋のダウンが濡れる事を防いでくれます。

透湿性にも優れており、汗など湿気はしっかり逃がしてくれます。また、春・夏の山小屋やテント泊には1枚で使用することも可能ですのでおすすめです。

商品紹介

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SOL 「エスケープヴィヴィ」

SOLはエマージェンシーグッズを数多く手掛ける専門メーカーです。エスケープヴィヴィは独自の透湿性素材を使い、マミータイプの寝袋状に作られた製品になります。

内部の湿気を逃すので蒸れを気にすることなく、オールシーズン快適に使用できます。内面はアルミ加工が施され体熱の70%を反射することで寝袋の保温性能を高める事ができます。

単体での使用をする事ができ、夏場であればこれ一枚でOKです。もちろん、シュラフカバーやインナーシーツとしてもおすすめです。

商品紹介

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SOL(エスオーエル) エスケープヴィヴィ 00012416

価格:6,877円
(2022/10/6 22:43時点)
感想(6件)

インナーシーツ

インナーシートは家のベッドでいうところのシーツです。 寝袋の中に使うことで、汗をしっかり吸収してくれるため寝袋をきれいに保てます。

また、保温性を上げることで睡眠をより快適にしてくれるアイテムです。コロナ禍の最近は、山小屋泊ではもって行かないと泊まれないので、必需品になっているので一枚持つことをおすすめします。

ナンガ インナーシーツ

通気性に優れたポリエステルメッシュを使用したインナーシーツです。少し伸縮性があるのでゆったりとできます。また、肌触りも滑らかで気持ちいいです。

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シートゥーサミット マミーウィズフード ST81407

シートゥサミットのライナーで最も汎用性が高いモデルです。ソフトで肌触りが良く、肌寒い時には暖かく、蒸し暑い時にはウィックドライ機能によって爽やかです。

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SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット) クールマックスアダプター/アクア/マミーウィズフード ST81407アウトドアギア スリーピングバッグインナー アウトドア用寝具 インナーシーツ おうちキャンプ ベランピング

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(2022/10/10 20:59時点)
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まとめ

これまで紹介させていただいたように、寝袋にもさまざま種類があります。

初めて購入する寝袋はコンパクトな「3シーズン用のダウンの寝袋」がおすすめです。

寝袋を買うことで、日帰りではいけない場所にいき、テント泊をする事ができますので、山歩きの楽しさが大きく広がります。

お気に入りのトレッキングポールを購入して、山歩きを楽しんではいかがでしょうか。ぜひ山での非日常を味わってください。あなたの安全登山を応援します!

乗鞍岳からの景色 北アルプス

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