- 登山靴の選び方がわからない方
- 登山靴を初めて買う方
- 登山靴のフィッティング方法がわからない方
初めて登山靴を買いたいんだけど、どうやって選べば良いのかな?
普通の靴選びと一緒でいいのかな?
安全に登山するために登山靴選びは非常に重要です。
いろんな種類があり、どのような靴を選べは良いかわからないですよね。
登山靴の必要性から機能を踏まえ、選び方を6ステップで紹介していきます。
初心者の方には、ミドルカットの登山靴がおすすめ!200以上の山を登った事のある むらが、登山靴に関する知識を解説します。
6つステップを踏むことで、自分にあった登山靴を選ぶことができるようになりますよ!
そこで、今回は【登山靴の選び方とおすすめ登山靴】について説明していきます。
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登山靴選び方:①登山靴選びの重要性
登山靴は、時間をかけて選ぶことをオススメします。
数時間を歩く登山において、靴のトラブルは一大事です。
考えてみてください。
登り2時間・下山1時間半の山登りをしているとします。
山頂付近で靴ズレが発生したとします。
この場合、1時間半は頑張って歩いて下山しないと家に帰ることはできません。
靴選びの際に違和感があると、数時間歩く登山では大きなずれとなって靴づれの原因になります。
自分にあった登山靴を妥協しないで慎重に選びましょう。
登山靴選び方:②登山靴の機能
登山靴には様々な機能が備わっています。
登山靴を選ぶにあたり、最低限確認してほしい機能が「グリップ」と「防水透湿性」の2点です。
この2点を重視することで、安全に登山ができますので紹介していきます。
滑らないグリップ
山道で滑らないモデルを選ぶことが重要です。
山道で滑ることは転倒・滑落など、命が危険にさらされます。
自分はランニングシューズで登山したことがあるのですが、下りで滑って転倒しそうなことがありました。
優れたグリップ力があるソールのものを選びましょう。
迷ったらビブラム社の「メガグリップ」を選べば安心です。
②防水・透湿性
防水性・透湿性は靴擦れ防止のため重要です。
山では雨に急に降られることや朝露で足元が濡れることがあります。
防水性がないと雨で足がふやけてしまい、靴擦れの原因になります。
透湿性がないと登山中に足がかいた汗で、蒸れて靴擦れの原因になります。
防水・透湿性といったら、ゴアテックスです。
迷ったらゴアテックスを使用しているものを選びましょう。
登山靴選び方:③登山靴の高さ
靴の高さは、初めての方はミドルカットがおすすめです。
ミドルカットが一番汎用性が高く、いろんな登山に使うことができます。
それぞれの特徴を紹介させていただきます。
登山靴の高さ(カット)の種類
足首を覆う部分をカットと呼んでいます。
カットの長さにより下図の3つに分類されます。
ローカットはハイキング向き
ローカットは、ハイキングに向いています。
足首廻りが固定されない為、スニーカー感覚で気軽に履けるのが利点。
ごつごつした山道を歩きなれていないと足首をひねりやすいです。
登山に慣れてから選ぶことをおすすめします。
メリット | デメリット |
着脱しやすい | 足首をひねりやすい |
スニーカー感覚で履ける | 小石や水などが侵入しやすい |
安価なモデルが多い | 靴底が柔らかいモデルが多い (岩場では不利になる) |
靴の重量が軽い | ソールが交換できない |
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ハイカットは岩場や雪山向き
ハイカットは、初めての登山靴にはおすすめできません。
足首が固定されすぎていたり、靴底が固すぎたりで一般的な登山道を歩くのには向いていません。
岩場や雪山での登山で使用されることが多いモデルです。
重い靴も多く、慣れていない方が使うと足が疲れるのでオススメしません。
メリット | デメリット |
足首が固定されていて 捻りづらい | 着脱がしづらい |
小石や雪が入りづらい | 足首の可動範囲が狭く 歩きづらい |
靴底が固く、丈夫な モデルが多い | 重くて疲れやすい |
高価なモデルが多い | 靴紐の結びが面倒くさい |
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ミドルカットは汎用性が高い
初心者の方は、足首をサポートがあり、汎用性の高いミドルカットが一番おすすめです。
ローカットとハイカットの中間のモデルになるので足首のサポートもあり、汎用性が高く幅広い山歩きと相性が良いです。
また、小石などが入りづらく快適に登山することができます。
初心者の方にはミドルカットをオススメします。
メリット | デメリット |
足首を保護できる | 着脱がしづらい |
ローカットよりは小石が入りづらい | 足首の可動範囲がローカットより 狭いため、少し歩きづらい |
靴底の硬さのバリエーションが多く 登山目的に合った靴を選べる | 靴紐の結びが面倒くさい |
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登山靴選び方:④靴底の硬さ
登山靴は、モデルにより靴底の硬さに違いがあります。
靴底の硬さは中間のもので、手でなんとか曲がるぐらいのものがおすすめ。
ミドルカットでも靴底の硬さが柔らかいもの・固いものがありますので、必ず確認しましょう。
靴底が硬いものは岩場が得意
靴底が硬いため、ごつごつした岩稜帯や岩場でもしっかりと立つことができます。
アルプスなどの岩稜帯を目指すときに適しています。
ただ、硬すぎると普通の登山道を歩きづらく使う場面が限定的になります。
靴底が硬いものは、最初の登山靴にはおすすめできません。
靴底が柔らかいものはハイキング向き
整備された登山道などのハイキングルートには、靴底が柔らかいモデルが最適。
スニーカー感覚で履くことが可能で、荷物が軽い登山に使用することをおすすめします。
ただ、本格的な登山には向かないですので注意が必要です。
靴底がやわらかいものは、本格的な登山には向かないです。
靴底の硬さの確認方法
登山靴を手に取り、折り曲げてみましょう。
いろんな登山靴を確認してみると靴底の硬さのバリエーションがわかってきます。
下記の写真のイメージで実施してみてください。
写真の左が、トレランシューズ(アルトラ:ローンピーク)でソールが柔らかく作られており、すぐに曲がります。
一方、右の登山靴(ローバー:タホープロ)はソールが硬めに作られていて手では曲がらないほど、ソールが固く作られています。
手でなんとか曲がるくらいの登山靴がオススメです。
登山靴選び方:⑤登山靴のサイズ選び
足のサイズは正確に測ることが重要
足のサイズは正確に測ることが重要です。
メーカーによって形に違いがあり、その形に合うかは足のサイズによるからです。
登山用品店では、お願いをすると足のサイズをしっかりと測ってくれます。
足のサイズや足の形を事前に知ることで、店員さんが自分に合う登山靴を選びやすくなりますよ。
自分で測定したい方は、ZOZOMATがおすすめ。
下図が自分が測定した結果になります。
登山用品店で測定してもらった数値と変わらなかったです。
スマホさえあれば簡単に足の3Dサイズ計測を無料でできますよ。
登山靴選び方:⑥登山靴を履いてみる
登山用靴下を借りましょう!
登山靴をフィッティングするときに重要なのが、靴下です。
タウンユースの靴下と登山用靴下では厚みや素材が違うことで、フィット感が変わります。
初めて登山靴を買う方は登山用の靴下をお持ちでないと思いますので、必ず登山靴下をお店の方に借りましょう。
登山靴を履いてみよう!
気になるモデルがあったら、実際に登山靴を履いてみましょう。
登山靴は紐の結び方だけでもフィット感が変わってきます。
正しい登山靴の履き方を知っていると、自分でも良い靴選びができます。
次に正しい履き方を紹介しますので、見ながら登山靴をはいてみましょう。
正しい登山靴の履き方 5ステップ
①靴ひもを全て緩める
完全に緩ませないとうまく足にフィットしません。つま先の方までしっかりと緩めましょう。
②登山靴にかかとを納める
登山靴に足を入れて、かかとを床でトントンしてヒールカップにかかとを納めます。
ポイントは、足首の角度は90度に保つこと。
③足の甲の部分を締め上げる
登山靴のつま先から順番にしっかりと締め上げていきます。
足の甲側の締め付けが重要です。
しっかりと締めれていないと、足が靴の中で動いてしまい靴擦れの原因になります。
④足首を締め上げ、フックに引っ掛ける
足首のところまで締め上げたら、登山靴の横にあるフックに引っ掛けます。
足首側は締め付けすぎると、足首の可動域が極端に狭く歩きずらいので締め過ぎに注意
⑤交互にフックを掛けて、リボン結び
ポイントは足の甲をしっかりと閉めることです。
うまくやれない方は店員さんにやってもらうと良いです。
自分で覚えると、気になるモデルを気軽にフィッティングできるので覚えて損はないです。
登山靴の上から押してみて、フィット感を確認
登山靴の上から押したり、触ったりしてみて圧迫感が強くないか、どこかあたっているところがないか確認してみてください。
靴の中で指を動かして、当たらないか・ゆとりがありすぎないかを確認します。
違和感がある場合はあっていない可能性が高いです。
店内を歩く
実際に店内を歩いてみて、履き心地を確かめます。
登山用品店では、履き心地を確認するために傾斜のついた台がありますので登り下りをしてみましょう。
登りの際はかかとが浮かないか?下りの際はつま先が当たらないかを確認してください。
30分程度は試し履きするのがおすすめです。
すこしでも失敗の確率を下げる事ができます。
自分は初めて登山靴を買った際は、2時間かけて選びました。
そのおかげもあって、一度も靴のトラブルになったことはないです。
おすすめの登山靴 3選
ローバー(LOWA) 【タホー プロ2 GT】
一番最初におすすめさせていただくのは、自分も何年間も愛用しているタホープロ2。
ローバーは、1923年にドイツで創業した世界最大の登山靴メーカーです。
タホープロは幅広で甲も低めに作られており、日本人の足型に合うモデルとなっています。
自分が買った初めての登山靴です。
この靴があれば低山から北アルプスまでオールマイティに使えます。
北アルプスだけでなく奥多摩の低山縦走など、たくさんの登山をしていますが、フィット感が素晴らしくおすすめします。
革で作られているので、お手入れをすることで10年以上使うことができます。
防水透湿素材のGORE-TEX®や世界一のビブラム社のメガグリップが採用されています。
一生物の登山靴として購入の検討してみてはいかがですか。
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シリオ(SIRIO) 【P.F.302】
1993年に誕生した日本の登山靴ブランドがSIRIO(シリオ)。
日本のブランドですので、日本人に合う足型を採用しています。
今まで自分に合う登山靴が見つからなかった方でもフィットする登山靴を見つけることができます。
シリオの中でもおすすめのモデルがP.F.302。
この登山靴だけで、日帰り登山であれば大体の登山に対応することができます。
防水透湿素材のGORE-TEX®やビムラム社のソールも採用されており安心です。
日本人に多い幅広甲高の足型に作られていますので、欧州メーカーの登山靴では幅が狭くて合わない方は、購入を検討してみてください。
この靴で大自然を歩いてみませんか?
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キャラバン【C1_02S】
初心者の大定番登山靴といえばキャラバン【C1_02S】
この前身モデルは1950年代から半世紀以上も親しまれた、一世を風靡したキャラバンシューズです。
キャラバンは日本のメーカーになっており、日本人に合う足型を採用しています。
初めて登山靴に入門者でも違和感なく履ける設計となっており、ソールが少し柔らかめに作られています。
里山歩きはもちろん、尾瀬や富士登山も快適に登山することができます。
ハイキングや整備された山歩きを楽しみたい方におすすめです!
キャラバンシューズを履いて、山歩きを楽しんでみませんか?
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登山靴:まとめ
登山靴の選び方を6つのポイントにまとめました。
初心者の方には、ミドルカットの登山靴がおすすめ。
登山靴の特性を理解することで、自分に合った登山靴を見つけることができます。
自分に合う登山靴を履くことで、山でのトラブルを減らし、楽しく快適に登山をすることができます。
山での非日常を味わってください。あなたの安全登山を応援します!
- 登山靴選び 6つのポイント
- ①山道を安全に歩くために登山靴が必要
- ②登山靴のグリップと透湿性を確認しましょう
- ③初心者の方にはミドルカットがおすすめ
- ④靴底は硬めがおすすめ
- ⑤足のサイズは正確に測定しましょう
- ⑥登山靴を時間をかけた試し履きをする
- ※初心者の方へのおすすめの登山靴はミドルカット
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