登山をする時にヘルメットを着用していますでしょうか?安全登山にはヘルメットが欠かせません。しかしながら、付けていない方も結構多いですよね。ヘルメットにもいろんな種類があるからどれを買えばいいから分からないですよね。
初めての購入には「軽くて通気性のあるインモールドタイプ」がおすすめです。自分は、マムートのインモールドタイプのヘルメットを使っていますが、軽量で非常に気に入っています。
この記事を読むことで登山用ヘルメットの基本的な知識を理解する事ができ、今後の登山用ヘルメットを選ぶ際に役立ちます。
そこで、今回は登山用ヘルメットの選び方を説明していきます。
登山用ヘルメットとは?
登山をする際に、ヘルメットをかぶっている方がいると思います。自転車用ヘルメットで良いのでは?と思われる方もいるかと思います。自転車用ヘルメットは自転車用に特化しており、側面の強度は高いのが特徴で、通気口頭頂部にある為、真上からの落下物に対しては強度が不十分ですので、登山には向いていません。
登山用ヘルメットは、上から落ちてくるものに対して脳に衝撃が加わりずらく作られており、テストも行われております。安全登山をするために専用の物を準備しましょう。
登山用ヘルメットの必要性
転倒から頭部を守る
転倒することは日常においては少ないですが、登山では転倒する可能性があります。
登山での遭難原因を確認すると転倒が令和3年では2位になっています。転倒することで頭を打ってしまうと大事に至ることがあります。2021年9月には北アルプスの焼岳で浮石を踏んでバランスを崩して転倒、後頭部を岩に強打し亡くなってしまう事故も起きています。足元が不安定な山道を行く際は、ヘルメットの着用を検討しましょう。

落石から頭部を守る
岩場を通過する際にも登山用ヘルメットを着用していると安心です。ここにも落石でケガを負う可能性が潜んでいます。岩場を通過する際は、頭上の野生動物が動くことや浮石がひょんなことから落石が生じることがありますのでヘルメットの着用をしましょう。

滑落時に頭部を守る
遭難の原因の3位は滑落です。滑落の死亡原因の多くが頭部の強打と言われています。そんな滑落事故でも、登山ヘルメットを着用していたために、死を免れたというケースもあります。万が一の滑落時に事故を最小限に抑えてケガを防いだり、軽くすることができます。

長野県によるヘルメット着用指定山域
長野県では過去の遭難事故例及び山岳の形状を考慮して、ヘルメットの着用を奨励する山域を設定しています。長野県では平成24年の夏山シーズンに、遭難者の4人に1人は頭部を負傷したとのことです。その一方で、滑落した登山者がヘルメットを着用していたため、命を取り留めた事例あり、「自分の命は自分で守る」という意識を持ってもらう為に、安全への配慮が特に必要となる山域にて設定しています。下記に山域を紹介します。

ヘルメットの種類
高耐久なモデル【ハードシェル】
ハードシェルタイプは、耐衝撃性能の高いABS樹脂などの合成樹脂を使用しており、傷に強くて耐久性に優れたモデルです。内側に部分的に衝撃素材を使っています。価格は手頃なモデルが多いです。ただ、デメリットとしてやや重量があるタイプモデルが多く、疲労につながることがあります。

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軽くて通気性の良いモデル【インモールド】
インモールドタイプは外側にはポリカーボネートで内側にはEPS(発砲ポリスチレン)の表面に耐衝撃性の高い素材でコーティングしたモデルになります。とても軽量で通気性が高いのが特徴です。軽量なので、首への疲労が軽減できます。ただ、軽量ですが、価格がハードシェルタイプに比べて高い値段で設定されています。

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自分に合うヘルメットの選び方
①ヘルメットの種類を選ぶ
ヘルメットの種類を選びます。少し雑に扱っても長く使えるハードシェルと軽くて通気性の良いインモールドのどちらを選ぶか決めます。見た目重視で選んでいただいても、アウトドアブランドのヘルメットであれば、問題はありません。ただ、登山中に長く着用する事を想定して、インモールドタイプを選ぶことをおすすめします。
②安全規格の有無の確認
登山用ヘルメットでは、国際山岳連盟によって定められた「UIAA106」と、ヨーロッパの登山用ヘルメットの安全基準である「EN12492」という規格が一般的です。
ENとは「European Norm」の略称です。EN規格をクリアすることでCEマーキングを表示できるようになります。
ヘルメットにこれらの規格マークが表示されていれば、その規格が定める耐久性や耐衝撃性の基準をクリアしたヘルメットであるということになります。ヘルメットなら何でもよいというわけではありませんので、安全基準を満たすモデルを選びましょう。

③サイズとフィット感で選ぶ
ヘルメットのサイズが合っていないと、脱げやすくなったり、締め付けすぎて頭痛が起こったりします。そのため、たくさん試着して自分の頭の形にフィットしたヘルメットを選ぶようにしましょう。
特に、日本人は頭の横幅が広く丸い骨格を持つ人が多いと言われており、ヘルメットを選ぶ際には特にこの点に注意が必要です。
おすすめのヘルメット 3選
PETZL(ペツル) シロッコ
このシロッコは著名なクライマーも御用達のアイテムです。最大の魅力は、圧倒的な軽量性かつ優れた保護性能です。登山用ヘルメットは250g〜350g程度の重さが一般的の中、シロッコはS/Mサイズで160 g と圧倒的に軽量です。価格はお高いですが、EN規格とUIAA規格もクリアしており、おすすめです。

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- 【重量】S/M(160g)、M/L(170g)
- 【重量】S/M頭囲:48~58cm M/L頭囲:53~61cm
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ビジョン
ブラックダイヤモンドのヘルメットで最も堅牢なモデルです。EPPとEPS、2つのフォームにABSシェルを組み合わせることで220g(S/M)の軽さと耐久性を両立しています。後頭部の調整機構はラチェット式になっており、素早く調整ができるのも嬉しいポイントです。もちろんEN規格とUIAA規格をクリアしています。

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【重量】S/M(220g)、M/L(240g)
【重量】S/M頭囲:53~59cm M/L頭囲:58~63cm
MAMMUT(マムート) Crag Sender Helmet
通気性の高いクライミングヘルメットになります。インモールドタイプの為、S/Mサイズでは200gを切った199gと非常に軽量に仕上がっています。安全性においてもマムートの徹底した安全テストをクリアする事で規格の認証を得ています。また、顎ストラップの調整がしやすく、後頭部の調整はつまみを回すことでできるため、簡単にフット感を調整できますので非常におすすめです。

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【重量】S/M(199g)、M/L(219g)
【重量】S/M頭囲:52~57cm M/L頭囲:56~61cm
おすすめのヘルメット関連アイテム
ヘルメットホルダー
登山用ヘルメットは嵩張る為、バックパックの中に収納が難しいです。そんなときに便利なのが、ヘルメットの持ち運びをサポートするホルダーです。 ホルダーはリュックの外側にヘルメットを固定できるので、装着しないときの持ち運びに役立ちます。 クライミングギアブランドやアウトドアブランドからも販売されているため、気になる方はヘルメットホルダーもチェックしてみてください。

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ヘルメットインナー
暑い時期にはヘルメットインナーを使うと快適にヘルメットを装着できます。暑い日は登山でも強烈な日差しを浴びるので、頭からの汗が出ます。ヘルメットインナーを被ることで、汗が目に入るのを防ぐ汗止めとして機能してくれたりします。
ただ、ヘルメットの下に何かかぶるのが嫌いな方は、インモールドタイプのヘルメットにすることで通気性を確保してあげましょう。

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まとめ
いかがでしたでしょうか?
これまで説明させていただいたように、登山用ヘルメットにも種類があります。初めて購入する登山用ヘルメットは軽量な「インモールドタイプ」がおすすめです。ヘルメットを購入する事で岩場などでの安全登山につながり、山歩きの楽しさが大きく広がります。
お気に入りヘルメットを購入して、山歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。ぜひ山での非日常を味わってください。あなたの安全登山を応援します!やってみよう!
