登山用手袋は必要?
登山に合った手袋は必要です。手袋があることで手をケガから守ったり、凍えてしまうなどのリスクを低減できます。
ただ、そもそも登山で手袋が必要なの?・軍手ではだめなの?と思いますよね。軍手はアウトドアシーンでは重宝しますが、綿の為登山には向きません。
雨に濡れてしまったら乾きづらく、濡れた状態で稜線で強風に吹かれると逆効果になることがあります。そのため、登山では、登山用手袋を選ぶようにしましょう。
登山用手袋は、4つの役割を理解した上で、気温、風速、季節を考慮して選ぶ必要があります。この記事を読むことで登山用手袋の選ぶポイントを学ぶことができます。
そこで今回は「登山用 手袋」について詳しく説明していきます。
登山用手袋 4つの役割
登山に適した手袋の条件として、大まかに4つの役割があります。ケガの防止・グリップ力の向上・防水/防風性・保温性の4つになります。順番に説明していきます。
ケガの防止
登山で手袋をする、一番の役割はケガの防止です。岩場ではもちろんのこと、低山やなだらかな山でも、つまずいて手をついたら手が切れてしまったとか、草木をかき分けていた時にうるし系のなどの植物に接触する事でかぶれてしまう事があります。
自分の経験では、転んだ際にとっさに岩に手をついてしまい、手を切ってしまったり、下山時に木をつかんだら、まつやにが手について大変な思いをしました。
このような場合に手袋をしていると、防止する事ができます。
防水/防風性
次は防水/防風性です。登山をする際の大きなリスクに水濡れと風があります。山では、いつ雨が降るかわからないです。
そのため、レインウェアを持っていくと思います。手袋でも防水性のある手袋を持っていく事が重要です。寒い日に手が濡れていると体が冷えてしまいます。
防風性については、山の稜線を歩く際に重宝します。山の稜線は、風が通る為に強風に吹かれる事があります。その風を防ぐ事で手を保温する事が可能です。
自分は初心者のころに防風性の手袋を忘れてしまった際に、稜線で風に吹かれ、防風性の無い手袋をしたんですが、そんなに寒い日ではないのに手がかじかんでしまった経験があります。防水性・防風性は必ず確認しましょう。
保温性
一般的な袋の役割と同じ、保温性です。
登山での保温は命にかかわる事があります。厳冬期の雪山で保温しないと、手が凍傷になってしまうのは誰もが想像できると思います。
気を付けないといけないのが、春・秋での登山です。街中は夜中でもそこそこ暖かくなっていても、山ではまだまだ寒い事があります。そういう時に保温性のある手袋を持っていかないと、手が寒くて登山どころではありません。
実際、自分もグループ登山をした際に、保温性のある手袋を持ってこなかった方がいて予備手袋が足りず、困った経験をしています。寒い日には特に重要な役割です。
グリップ力向上
最後はグリップ力の向上です。手袋の素材によりますが、登山用手袋は指先や手のひらに滑り止めがついている事が多く、そのおかげでグリップ力が向上します。
特に岩場や鎖場では、グリップ力が高くないと、思いっきり握って疲れてしまったり、手が滑ってしまい滑落の危険があります。グリップ力を高くすることでこれらのリスクを下げる事ができます。
登山用手袋の基本と選ぶポイント
ここでは、登山手袋の基本と自分の選ぶポイントを説明していきます。
これらを理解する事で、自分の山行に合った手袋を選ぶ参考にしてください。
手袋の基本
登山手袋の基本は、レイヤリング(重ね着)が基本です。肌に近い順からインナー手袋・ミッド手袋・アウター手袋(オーバーグローブ)と重ねる事でさまざま状況に対応する事ができます。
また、重ね着はインナー手袋が汗などで濡れた際は、簡単に乾かす事ができるメリットがあります。
夏場であれば「インナー手袋」だけで対応できたり、雪山であれば、「インナー手袋+ミッド手袋+アウター手袋」を重ねないと対応しきれません。
季節や気象条件を加味して、1つの手袋しかもっていかないと対応できない事がありますので、はじめのうちは、すべての種類を持参する事をおすすめします。
自分が選ぶポイント
自分の選ぶポイントは、登山用手袋4つの役割を満たしているかとフィット感です。フィット感が良くないと岩場で岩をつかむときや急登の下りで木をつかむ際に、手袋がズレてしまいバランスを崩す原因になったりするからです。
そのほかには、スマホ操作できる事も自分の中では大きなポイントです。手袋をしながら登山をしていると、スマホで写真を撮りたいときにいちいち手袋を脱がないといけないのは、ストレスになります。
この後は、手袋の種類を紹介していきますので、自分に合った手袋を確認してみてください。
登山手袋の種類
ここでは、さまざまある手袋の種類を説明していきます。色々な種類を知ることで、自分に合った手袋を選べるようになります。
インナー手袋
インナー手袋は薄手や中厚手で重ね着する際にベースとして使います。
例になりますが、インナー手袋をして、防風手袋をしたり、レイン手袋を重ねることで、いろんな天気・気温に対応できます。
また、気温が安定している春夏秋については、単体での使用できます。肌に触れるインナー手袋は、汗を素早く吸収して発散する素材を選びましょう。綿は汗などの濡れが乾きずらいので、避けるようにしましょう。
ミッド手袋【インサレーション手袋】
ミッド手袋はインナーの上にする中間着の役割の手袋です。春・秋では、単体で使用する事も可能です。
インサレーション手袋は綿やフリースの防寒用の手袋となります。
中綿やフリース、ダウンに比べ水濡れに強く、少し濡れただけでは保温性は少ししか低下しません。アウター手袋と併用して使用する事も出来ます。特に、雪山には必須です。
アウター手袋【オーバー手袋】
アウター手袋は、アウターシェルやオーバーグローブなどとも呼ばれ、防水性能を持った手袋です。
冬用の物は、保温性も追加されているモデルもあります。冬山以外ではあまり使わない事が多いですが、軽量のタイプをお守り替わりにバックパックに忍ばしておくと安心です。
フィンガーレス手袋
フィンガーレスは文字通り指の部分が露出している手袋のことです。夏山の登山や岩場・鎖場で重宝する手袋です。
クライミングの映像を見たことがありますでしょうか。クライマーの方は素手で登っています。
なぜなら、岩場を登る際に手の感触が非常に重要だからです。指先が露出していることで、岩場での繊細な感触を得られるとともに、靴ひもの結びなおしなどの、繊細な作業をするときにも便利です。
レイン手袋
防水性のある素材を使ったものをレイン手袋と言います。アウター手袋の一種です。雨天時に重宝します。
防水性だけでなく、透湿性が高いものを選ぶ事で蒸れず、快適に使用できます。ここでは、保温性の無いタイプをおすすめします。
保温性が無いタイプは、夏には1枚で使用でき、冬では保温性がある手袋と重ねる事で、一年中重宝します。
スマートフォン操作可能手袋
スマートフォン操作可能手袋は、その名の通りスマートフォンを手袋をつけながらでも操作できる手袋です。
メリットは、スマートフォンを操作するのに手袋を外さない事です。
そうする事で、手袋をつけ外しする手間が省けるのと、手袋を紛失する可能性がなくなります。現在は、いろんなモデルで採用されていますので、是非とも一度試してみてください。
季節別 おすすめモデル 10選
春・秋におすすめモデル 5選
マウンテンハードウェア パワーストレッチスティミュラスグローブ
4方向にストレッチする事で、手の形にピッタリとフィットする薄手グローブになります
手触りも良い為、単独でも快適に使用できます。POLATEC社のPOLATEC POWER STRETCH素材を使用しており通気性に優れ、湿気を素早く吸い上げて、常に内部がドライに保たれます。
親指と人差し指でスマホ操作する事が可能です。
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ミレー (Millet) ウォーム ストレッチ トレック グローブ
保温性も兼ね備えたストレッチグローブになります。Polarte®Power Strech® Pro™素材を甲の部分に採用しており、通気性と保温性を両立したモデルとなっております。
春・秋はもちろんのこと、少し寒い時期でも単独での使用が可能です。ストレッチ性もあり、肌触りも良く快適に使う事が可能です。
手のひらにはシリコンの滑り止め加工がいます。また、親指、人差し指はスマホ操作対応です。色は4色展開になっているので、好きな色が選べます!
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ファイントラック メリノスピン グローブ
メリノスピングローブはメリノウールをしなやかで強度のあるナイロン繊維でカバーリングしたメリノスピン(R)糸を使用した、高機能グローブです。
フィット感を保ちつつ。、柔らかな風合いと肌触りも良くなっております。また、吸汗拡散性と保温・調湿性の備えており快適に死闘する事が可能です。
指先とパーム部にグリップ性と耐摩耗性の優れた素材を配置する事で、安心して岩場で使用する事が可能です。親指、人差し指、中指はスマホ操作対応です。
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ブラック テムレス 03advance
テムレスとは、その名の通り手が蒸れにくい手袋です。元々は農作業などでよく使われている手袋ですが、アウトドアシーンにもピッタリな性能を持っています。
そのため近年、登山でも使いやすいようにブラック テムレスが販売されています。
透湿性と防水性を兼ね備えたポリウレタンをコーティングする事で、汗などの湿気を手袋外部に放出してムレを軽減します。
また、滑り止め加工がされている為、高いグリップ量を発揮します。このモデルは裾のところにバックルとドローコードがついており簡単に絞る事ができます。レイングローブとしては最適です。
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スマートウール メリノ250グローブ
メリノウールのシンプルなグローブです。肌触りがよく、保温性に優れています。寒い日はインナー手袋としても使えます。
耐久性は少し弱いですが、このタイプの手袋を一枚持っていると重ね着するに重宝します。もちろん、スマホ操作対応です。
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夏におすすめモデル 3選
ノースフェイス シンプルトレッカーズグローブ
甲の部分にはストレッチ性を持ったメッシュ材を使用したベーシックなトレッキンググローブです。手のひらは合成皮革を使用する事により、岩場やトレッキングポールを使う際のグリップ力と耐久性を高めています。ま、。スマートフォン対応しています。
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ブラックダイヤモンド トレッカー
Mサイズで1ペアで56gと超軽量の手袋です。手のひらには、合成皮革を採用してグリップ力と耐久性を高めています。
また甲の部分は通気性のあるメッシュを組み合わせた薄手で超軽量に仕上がっています。特に擦れやすい部分には補強もされているので安心して使用できます。
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プロモンテ トレッキンググローブ フィンガーレス
プロモンテはダンロップの派生ブランドで、山岳テントで有名です。そのプロモンテのフィンガーレス手袋です。
吸水速乾素材を使用しており、汗をかいても快適です。第二関節までを保護しているタイプなので、木や岩を握る際も安心できます。
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冬におすすめモデル 2選
ザ ノースフェイス フェイキーミット
雪山や厳冬期の登山におすすめのトレッキンググローブです。ミトンタイプなので、保温性が良く、防水透湿性に優れたノースフェイス独自のナイロン素材である「ハイベント」のメンブレンをインサートする事により、グローブ内をドライに保てます。
濡れても保温性を保つ「プリマロフト」を中綿として封入しているため、濡れても手が冷えにくくなっております。また、手のひら側合成皮革を採用する事で、耐久性を向上させています。ミトン型ですが、グローブを着けたまま、親指と人差し指部分のでスマホの操作が可能となっています。カラーバリエーションが豊富で、好みやウェアに合わせて選べるのも魅力です。
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ブラックダイヤモンド エンフォーサー
厳冬期にも対応できるアイスグローブです。ゴアテックスをラミネートしたパーテックスシールドシェルに、中綿とフリースを組み合わせる事で、優れた耐候性と保温性を確保しています。指先はツールにフィットするように予めカーブしたデザインになっており使いやすい配慮がされています。また、ロングカフになっており、裾を閉める事で雪や氷の浸入をシャットアウトします。
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まとめ
これまで紹介させていただいたように、登山用手袋には色々な選ぶポイント・種類があります。
登山用手袋は、4つの役割を理解した上で、気温、風速、季節を考慮して選ぶ必要があります。自分の山行に合う手袋をしっかりと選んで、持っていくことで手を守ってくれます。
お気に入り手袋を購入して、山歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
お気に入りの手袋はは自然と気分も上がります!ぜひ山での非日常を味わってください。あなたの安全登山を応援します!
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